あなたの毛穴悩みはどのタイプ?

毛穴のたるみ(たるみ毛穴)

解消するには?原因・対策
ケア・
治し方を知ろう!

毛穴のたるみ(たるみ毛穴)を解消するには?原因・対策ケア・治し方を知ろう!

30代後半を過ぎると、肌の変化を実感することがあります。10代や20代とは肌質や悩みが異なるため、肌年齢に合った適切なスキンケアをおこなわないと老化が進み、50代以降にはたるみ毛穴が目立つ可能性があります。
毛穴のたるみが気になりはじめた方や、たるみ毛穴にならない対策をしたい方は、原因と効果的なケア方法を知っておきましょう。

美容皮膚科医タカミクリニック副院長の
山屋 雅美医師が監修しています。

毛穴の開き、汚れ、黒ずみなどあらゆる毛穴悩みを根本から改善するタカミクリニックの毛穴治療 毛穴の開き、汚れ、黒ずみなどあらゆる毛穴悩みを根本から改善するタカミクリニックの毛穴治療

毛穴のたるみ(たるみ毛穴)の
状態と特徴とは?

毛穴のたるみ(たるみ毛穴)の状態と特徴とは?

毛穴のたるみとは、肌の老化に伴って進行する皮膚のたるみにより、毛穴が下方に引っ張られて、楕円形またはしずく型(涙型)に広がる現象を指します。「たるみ毛穴」とも呼ばれます。
本来、毛穴は丸い形で引き締まっていますが、たるみ毛穴は引き伸ばされて縦長に大きく開いているのが特徴です。メイクをしても十分なカバーが難しく、目立ってしまいます。

「たるみ毛穴」で
よくあるお悩み
  • 毛穴が縦長に広がっている
  • 頬の下側、頬の内側に多く見られる
  • メイクのノリが悪くなる
  • ファンデーションの毛穴落ちが気になる
  • 老けて見える

たるみ毛穴は、特に50代後半から目立ちはじめ、肌のたるみとともに顕著になることが一般的です。頬の中でも、上側よりも頬のやや下側や内側辺りに現れ、たるみ毛穴が目立ってくると、顔全体が下がって見えてしまい、年齢を感じさせてしまいます。また、メイクのノリが悪くなったり、ファンデーションの毛穴落ちも目立つため、顔が暗く見えたり、透明感も失われてしまいます。

もし、30代や40代ですでに毛穴がしずく型になっている方は、たるみ毛穴ではなく、クレーターやニキビ跡が毛穴と混在している可能性があります。この場合にはクレーターやニキビ跡の凹みに対する治療が必要となります。

毛穴のたるみ(たるみ毛穴)が
起こる原因

毛穴のたるみが発生する主な原因は、加齢、乾燥、紫外線などによる肌老化です。

「たるみ毛穴」が起こる
主な原因
  • 肌の弾力やハリが不足している
  • 表情筋が衰えている
  • 紫外線の影響
  • 乾燥や加齢の影響

一般的に、たるみ毛穴が目立ちはじめるのは50代後半からですが、実際には20代後半から新陳代謝が低下しはじめるため、多くの方は30代で弾力やハリの低下など肌の変化を感じるようになります。
ハリを失った肌をケアせずにいると、皮膚のゆるみや頬のたるみが進行して毛穴のたるみが生じます。たるみが悪化すると開いた毛穴同士がつながって見える「帯状毛穴(たいじょうけあな)」にもなりかねません。
まだ毛穴のたるみが生じていない30代から対策をはじめることで60代、70代になったときに違いが現れると言っても過言ではありません。

自分の毛穴悩みの原因を理解し、効果的なケア方法を知ることが、たるみ毛穴の解消と予防対策に繋がります。一つひとつ原因を詳しくみていきましょう。

「たるみ毛穴」の原因①肌の弾力やハリが不足している

肌の弾力やハリが不足している

毛穴や肌のたるみの一番の原因と言われるのが、肌本来の弾力やハリが損なわれていることです。主に、紫外線のダメージや加齢が大きな影響を及ぼします。

肌は表皮、真皮、皮下組織の3層から構成されており、その中で「真皮」が肌の弾力に重要な影響を及ぼします。真皮にはコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが含まれていますが、これらの成分は真皮内に存在する線維芽細胞という細胞から生み出され、肌の弾力やハリ、うるおいを保つ役割を果たしています。

中でも、肌の弾力とハリの維持に重要な成分がコラーゲンとエラスチンです。線維芽細胞が産生するコラーゲンはコラーゲン線維(膠原線維)を、エラスチンはエラスチン線維(弾性線維)を形成します。真皮内に網目状に張り巡らされたコラーゲン線維をエラスチン線維が束ねることで、肌のハリや弾力が維持されています。

しかし、紫外線や加齢、そして乾燥や不適切なスキンケアなど、さまざまな要因によってこれらの線維が減少・変性することで、肌の弾力が低下し、たるみ毛穴が生じます。

「たるみ毛穴」の原因②表情筋が衰えている

表情筋が衰えている

表情筋は顔を動かして話す際や顔の表情をつくるときに活動する筋肉で、骨と皮膚をつなげて皮膚全体を支える土台の一部となっています。加齢により表情筋が衰えてくると支えが弱くなり、皮膚全体がたるみ、結果として毛穴のたるみが生じることがあります。

在宅ワークの方や外出時に長時間マスクを着用する生活を送っている方などは、通常よりも表情筋を動かす機会が減少し、筋肉が衰えやすくなります。表情筋を鍛え、柔軟性を保つためには、積極的に人とのコミュニケーションをとることも重要です。

「たるみ毛穴」の原因③紫外線の影響

紫外線の影響

肌を老化させる原因の約8割が紫外線によるダメージです。
紫外線には「UVA(A波)」と「UVB(B波)」、「UVC(C波)」の3種があります。肌の表面に作用するB波はメラニンを増やしてシミをつくり、皮膚がんを発生させる原因の一つでもあります。UVA(A波)は真皮まで到達してコラーゲン線維やエラスチン線維を変性・破壊し、しわやたるみを引き起こします。また、コラーゲンやエラスチンをつくり出す線維芽細胞も紫外線ダメージを受けることで、その産生量が減少します。
UVC(C波)は大気中でほとんど吸収されるため、地球上の肌にはほとんど届きません。

紫外線対策をおこなわずに生活して、肌のたるみが悪化することで、たるみ毛穴を誘発させるので注意が必要です。

「たるみ毛穴」の原因④乾燥や加齢の影響

乾燥や加齢の影響

乾燥や加齢によって影響を受けた肌は、ハリや弾力の低下に伴い肌全体がたるみ、結果として、毛穴も引き伸ばされてたるみ毛穴が生じます。

乾燥や加齢により、肌表面の角質層の水分が減少すると、肌を保護するバリア機能が正常に働かなくなってしまいます。これにより、肌内部の水分を保持する力も低下し、真皮のうるおい不足やコラーゲンの減少にも繋がります。こうして肌のハリが減少し弾力が無くなっていくことで、たるみ毛穴が発生しやすくなります。

クーラーや暖房が効いた部屋で1日過ごす場合や、紫外線を長時間浴びる場合は肌が乾燥しやすいでしょう。また、過剰なスキンケアで肌の皮脂を落とし過ぎていることもあります。ほかにも、ターンオーバーの乱れやビタミン不足の食事なども乾燥を招き、たるみ毛穴を引き起こす要因になるため注意が必要です。

毛穴のたるみ(たるみ毛穴)を
すぐに引き締める方法はある?

毛穴のたるみは、肌の内側にある弾力やうるおいに関わる成分の不足、表情筋の衰えなどで生じた肌全体のたるみに起因します。肌を引き締めるには、たるみの原因を改善する必要がありますが、残念ながら、肌のたるみや毛穴を引き締めてくれる即効性のあるホームケアはありません。

たるみ毛穴は一気にできたものではなく、ダメージの積み重ねでできてしまったものです。日頃から肌のハリや弾力を維持するためのケアや対策をおこない、きちんと継続していきましょう。

すぐに効果が感じられなくても、日々の努力は結果として徐々に肌に現れます。少しでも早く改善したいのであれば、適切なケアや対策を継続しましょう。

毛穴のたるみ
(たるみ毛穴)に
有効な化粧下地

たるみ毛穴をファンデーションやカバー力の高い化粧下地で隠そうとすると、詰まり毛穴など他の毛穴トラブルを招く可能性があります。

たるみ毛穴をメイクで隠す際には、ファンデーションで埋めるのではなく、光を活用してカバーすることを意識しましょう。ファンデーションを塗る前に一手間かけることで、光の反射により表面がなめらかになり、毛穴が目立たない肌に仕上げることができます。

顔全体にオレンジカラーの化粧下地を使用してトーンアップし、パール入りの下地を目の周りから頬の上まで軽く塗布すると、頬が光を反射して毛穴のたるみが目立たなくなります。

全体に広げる下地には健康的な色調を選び、白が強調されていないものを選ぶことがポイントです。部分的にパール入りの下地を使う際には、白いパールが多いと光の膜ができて全体に艶感が出ます。微細なパールを選ぶとより自然な印象になります。

毛穴のたるみ(たるみ毛穴)の
改善に効果的なケア

毛穴のたるみ(たるみ毛穴)の改善に効果的なケア

毛穴のたるみの原因について理解が進んだところで、ここからは効果的なケアについて解説します。
スキンケア(主に外側のケア)と生活面のケア(主に内側からのケア)の2つのポイントに分けて詳しく解説します。たるみ毛穴を改善するために、手軽にはじめられるアプローチを見つけてみましょう。

スキンケアで意識すること①たっぷりの泡とぬるま湯で
やさしく洗顔する

肌を力強く擦ることで汚れが取れるように感じるかもしれませんが、実際には肌や毛穴に負担をかけてしまいます。

肌に優しい洗顔方法は、体温と同じくらいのぬるま湯を用意し、予洗いをして顔の汚れをある程度取り除くことです。40℃以上のお湯は肌を乾燥させる可能性があるため、洗顔には使用しないよう心掛けましょう。

洗顔料をホイップクリームのようにしっかり泡立てると、キメ細かな泡が毛穴の中の汚れも効果的に取り除いてくれます。肌の摩擦を最小限に抑えるため、泡をクッションにして指を滑らせるだけで十分で、肌を擦る必要はありません。

肌に泡をのせたら、20秒〜30秒ほど洗い、ぬるま湯で丁寧にすすぎます。何度も洗顔を繰り返したり、1分以上かけて洗顔したりすると肌に刺激を与えてしまいます。冷水は肌を引き締める感覚がありますが、毛穴の汚れが効果的に落ちにくくなる可能性があるため、避けるようにしましょう。

正しい洗顔方法を継続的におこなうことが、まず効果的なケア方法となります。

スキンケアで意識すること②洗顔後はなるべくすぐ保湿する

たるみ毛穴のケアには洗顔後の保湿が欠かせません。肌が乾燥していると、キメが乱れて毛穴が目立つようになるだけではなく、線維芽細胞の働きを鈍くしてコラーゲンやエラスチンなどがつくられにくくなります。

洗顔をしたらヒアルロン酸やセラミドなど高保湿成分が配合された化粧水で水分を補い、その後にゲルや乳液などを使用して、肌表面に油膜を補うことで与えた水分の蒸発を防ぎ、肌の乾燥を予防しましょう。保湿には、肌のバリア機能を高める高濃度セラミドが効果的です。また、肌にハリ感が欲しいときは、コラーゲンの産生を促進するビタミンC誘導体が有効です。

化粧水や乳液などは、手のひらに取ってから両手で肌に優しくなじませます。肌の乾燥が気になる方は、化粧水のあとに美容液やパックをプラスしましょう。ただし、パックを肌にのせて長時間放置すると、逆に肌のうるおいを奪ってしまうため使用する時間には注意が必要です。

スキンケアで意識すること③季節や天気に限らず
紫外線対策をする

たるみ毛穴を改善したいのであれば、紫外線対策を常に意識しましょう。季節や天気を問わず、屋内でも紫外線の影響を受けるため、外出しないときも含めて、1年中朝から紫外線対策をおこない、光老化から肌を守りましょう。

紫外線の強い夏の日中は、日焼け止めに加えて日傘や帽子を併用しましょう。目から入った紫外線によってもメラニンが生成されてしまうため、サングラスを着用して目からも紫外線が入らないようにするなど、心掛けることも大切です。

日焼け止めを選ぶ際には、単にSPFやPAの数値が高いものだけでなく、外出時間や使用場面に合わせたものを選ぶことが重要です。レジャー時はウォータープルーフでしっかりと、日常使いではクレンジングで簡単に落とせる日焼け止めを選ぶなど、使用場面によって日焼け止めを使い分けましょう。また、肌への刺激や肌質を考慮して選ぶことも重要です。とろみのあるミルクタイプは塗るときの摩擦が少なく、保湿成分が含まれていれば乾燥しやすい肌にも使いやすいです。

スキンケアで意識すること④ハリ・弾力を保つエイジング
ケアを取り入れる

たるみ毛穴は、マッサージをしても改善されません。むしろ、過度なマッサージは真皮のコラーゲン線維やエラスチン線維にダメージを与えて、たるみを悪化させる可能性があります。

さらに、年齢が進むとコラーゲン・エラスチンを産生する線維芽細胞自体が減少したり、働きが衰えていきます。
たるみ毛穴を改善していくためには、コラーゲンやエラスチン産生を促すケアや、肌のターンオーバーを整えるケアなど、乾燥や弾力低下、たるみ、すべてに働きかける総合的なエイジングケアを取り入れることをおすすめします。

ハリ・弾力ケアに良い成分
・レチノール
コラーゲン、ヒアルロン酸生成を促進、ターンオーバーを促進
・AHA(グリコール酸、乳酸など)
ターンオーバーを促進
・ビタミンC
コラーゲン生成を促進

レチノール(ビタミンA)は、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進したり、ターンオーバーを促進させる働きがあります。弾力低下、乾燥、たるみ、すべてに働きかけることができるため、たるみ毛穴のお悩みにはぜひ取り入れたい美容成分です。
レチノールは、そのままだと刺激が強く「パルミチン酸レチノール」や「プロピオン酸レチノール」などの肌刺激を抑えて、安定性を高めたビタミンA誘導体として、さまざまなスキンケア製品に配合されています。

AHA(グリコール酸や乳酸など)にはターンオーバーを正常化する作用が、ビタミンCには真皮のコラーゲンを増やす作用があり、肌にハリを与えてくれるためたるみ毛穴を改善したい方におすすめです。

生活習慣で意識すること①糖質の多い食品を避け、ビタミ
ン摂取を意識した食事をとる

たるみ毛穴を改善するためには、適切なスキンケアと合わせて、肌再生に効果的な栄養素を食べ物で補うことも大切です。健康な肌細胞をつくり肌の土台を整えるために、食生活を見直しましょう。

ビタミンB2やビタミンB6は新しい肌細胞の形成をサポートし、ビタミンCはコラーゲンの生成を促進する役割があります。ビタミンB2はレバーや納豆、卵に多く含まれており、ビタミンB6はマグロやサバ、さんまなどの青魚に豊富です。

ビタミンCはパプリカやブロッコリー、レモン、イチゴ、キウイなどに多く、野菜や果物を食べることで補うことができます。スムージーなどドリンクなら効率的にビタミン補給ができますが、糖分の摂りすぎは肌を糖化させるため要注意です。血液中の糖分がタンパク質と結びつくときにAGEsという老化物質を生み出し、肌の弾力組織を傷つけてたるみやしわを招きます。

ビタミンB群やビタミンCとあわせて、肌をつくるタンパク質も積極的に摂取しましょう。
バランスを考えて食事をとるのが難しい場合は、サプリメントで摂取する方法もあります。

生活習慣で意識すること②悪い影響のある
行動をやめる

毛穴に直接作用するわけではありませんが、日常の生活でたるみ毛穴を防ぐためには、睡眠などの生活習慣を整えることが基本中の基本。毛穴の目立たない肌づくりには睡眠は不可欠です。
毎日7時間程度、しっかりと熟睡するようにしましょう。入浴でリラックスしたり、寝る前にストレッチをしたりするなど、入眠環境を整えると、眠りの質を高めることができます。ただし、喫煙習慣がある方は、これらの肌に対する良いおこないが無駄になってしまう可能性もあります。

喫煙は血管を収縮させ、肌の再生に必要な酸素供給を不足させます。同時に、真皮において活性酵素を増加させ、線維芽細胞にダメージを与え、肌の老化を進行させる要因となることもあります。たるみ毛穴だけでなく、シミやそばかすの発生を促進し、女性ホルモンの分泌も低下します。肌に対する努力が無駄にならないためにも、禁煙することをおすすめします。

毛穴のたるみ(たるみ毛穴)の
改善には美容皮膚科の利用が
おすすめ

毛穴のたるみが気になる場合は、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンを壊さないように対策することや、肌のうるおいに必要なヒアルロン酸などを補うケアが有効です。30代以降は、皮脂を取り除くケアから、衰えていく肌をサポートするエイジングケアにシフトし、健康的な生活習慣を心掛けていく必要があります。

早いうちに適切なケアや対策をおこなうことで、たるみ毛穴以外の毛穴トラブルも改善し、加齢に伴う肌の衰えに対抗できます。

ケアしても毛穴のたるみが改善されない場合は、悪化する前に美容医療の治療を検討しましょう。美容皮膚科では、肌診断を通じて個別の悩みに合ったスキンケアやたるみ毛穴に有効な治療方法を、肌の専門家である美容皮膚科医が提案してくれます。正しいスキンケアとたるみ毛穴に特化した治療を組み合わせて、たるみ毛穴の改善を目指しましょう。

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