あなたの肌悩みに医師がお答えします
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きれいにシミを取る&シミ予防する方法とは

更新日:2022年11月30日 水曜日

肌の表面にポツポツと現れるシミ。ひどい場合はメイクでもうまく隠すことができず、顔全体が老けた印象になってしまいます。また、一度発生するとなかなかシミを取ることができないのも難点です。

そこで今回は、きれいに気になるシミを取る方法と、発生する前にシミを予防する方法を詳しくご紹介していきます。

 

※この記事は、美容皮膚科タカミクリニック副院長の山屋 雅美医師が監修しています。

 

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シミが出来る原因や仕組み
 

【1】シミが出来る原因

シミとは、メラニンという色素が皮膚内で過剰に生成、蓄積することで肌に出現する褐色斑のことです。シミの主な原因は紫外線ですが、ほかにも老化やストレス、炎症、遺伝、ホルモンバランス、摩擦による肌の刺激など、様々な要因で発生します。

 

【2】シミが出来る仕組み

シミの原因であるメラニン(皮膚の色素)は、表皮の一番下、基底層にある「メラノサイト」という色素細胞で生成されます。メラノサイトがメラニン生成の指令を受けると、メラノサイトの中にあるチロシンというアミノ酸がチロシナーゼという酵素の働きによりメラニンへと変化します。生成されたメラニンは、メラノサイトの周囲の表皮細胞(ケラチノサイト)に受け渡されて表層へ向かいその後、通常は肌のターンオーバーによって体の外へ排出されます。
しかし、何らかの理由によってメラニンが過剰に生成されたり、肌のターンオーバーのサイクルが乱れたりしていると、作られたメラニンが排出しきれず、シミとして残ってしまうのです。

メラニン生成の指令が出される主なきっかけは紫外線です。紫外線を浴びた肌は、紫外線による光老化やDNAの損傷といったダメージを未然に防ぐために、メラニンを生成させ、傘のような役割でその下の組織を守ります。紫外線のほかに、炎症やストレス、摩擦による肌刺激などもメラニン生成のきっかけとなります。

 

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取りたいシミの種類
 

シミには、いくつかの種類があります。「シミを取りたい」と思っていても、自分でできるシミ対策には限界があり注意が必要です。色や大きさ、形状だけでなく、発生部位、発生原因がそれぞれ異なり、シミの種類によって対策や治療法も異なります。
また、実は複数の種類のシミが混在している、というケースも多いので、シミの改善を目指すなら、自己判断せずに医師による診察を受けましょう。

 

【1】老人性色素斑

・特徴

シミの中でも最も多いのが、「老人性色素斑(日光黒子)」です。紫外線が原因で、長年にわたり日に当たった部分に生じます。境界がはっきりとしており、多少いびつな場合もありますが丸に近い形で、大きさは米粒大のものから数cmの大型のものまでさまざまです。
色は薄褐色~濃褐色で、年齢とともに徐々に濃くなることから「老人」という言葉が付いていますが、通常30歳以降から発生するようになり、早い方だと20代でも出現します。紫外線が原因であるため、頬骨周辺や手の甲など日が当たりやすい場所に発生することが多いです。

・対策

紫外線が原因なので、何よりもまず日焼けを避け年間通してUVケアを怠らないことが基本の対策となります。また、黒色メラニンの排泄を促すためには、保湿ケアや、食事・睡眠など生活習慣を見直して肌代謝を整えていくことも大切です。クリニックでは、光治療、レーザー治療、外用薬、内服薬などによる治療を行います。

 

【2】雀卵斑(そばかす)

・特徴

「雀卵斑(そばかす)」は、茶色い小さな粒のような斑点がいくつも散らばっている状態を指します。鼻を中心に頬の周り発生することが多いですが、顔だけでなく肩や腕など体にも表れます。雀卵斑は遺伝的な要因が強く、老人性色素斑とは違い幼少時から発生します。紫外線の影響により悪化する場合もあり、春~夏に色調が濃くなる傾向があります。個人差がありますが、思春期頃に目立つようになり中高年以降に薄くなることが多いといわれています。

・対策

遺伝的な要因のため完全に防ぐことは難しいのですが、悪化予防のためには、日焼けしないように気をつけ日頃からUVケアをしておくことです。クリニックでは光治療、レーザー治療などが適応となりますが、再発の可能性もあります。

 

【3】肝斑(かんぱん) 

・特徴

「肝斑(かんぱん)」は、境界がはっきりせず様々な形状に広がるシミで、薄褐色~濃褐色に両頬、鼻、額などに左右対称に発生するのが特徴です。30代~40代の女性が発症しやすく、症状が見られるのはだいたい50代後半まで。妊娠中やピルを服用しているときなどに発症しやすく、閉経後は目立たなくなっていくとされています。
肝斑発症のメカニズムはいまだに解明されていないのですが、女性ホルモンの変動、紫外線、洗顔やスキンケア時の刺激、炎症などがメラノサイトの活性化に関与して悪化すると考えられています。

・対策

女性ホルモンのコントロールは難しいですが、自分でできる対策としては、紫外線を防ぐこと、摩擦を極力避けること、保湿ケアです。クリニックでは、内服薬、外用薬、レーザートーニング、導入治療、ピーリング治療などを組み合わせて行います。治療を行う際も、紫外線カット、摩擦を避ける、保湿の3点は必ず必要となります。

 

【4】ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)

・特徴

「ADM」は頬骨を中心に現れるアザのようなシミの一種。「後天性真皮メラノサイトーシス」「両側性太田母斑様色素斑」とも呼ばれています。褐色または青みがかった色をしており、通常のシミと違い、メラノサイトが皮膚の深い場所(真皮内)に位置している色素病変です。明らかな原因は不明です。
シミの一種である「肝斑」と見た目が見ているため間違えやすいですが、実際は「シミ」ではなく「アザ」と同等の原理のため、クリニックで施術を行う場合も、ある程度の回数が必要になります。

・対策

発症のメカニズムがはっきりとは解明されていないため、これといった予防法がないのですが、他の種類のシミと同様に、紫外線防御と保湿ケア、生活習慣の見直しは悪化予防につながります。皮膚の深い部分(真皮)に存在している色素沈着のため、クリニックではレーザー治療が一般的です。

 

【5】炎症後色素沈着

・特徴

「炎症後色素沈着」は、ニキビ、傷、やけど、虫刺されなど、何かしらのダメージによって皮膚に炎症が起こったあとにメラニンの色素が沈着してできたシミを指します。炎症によって生じるシグナルで色素細胞が活性化することが原因と考えられています。
通常肌の炎症が治まって赤みが引いた後にあらわれ、肌のターンオーバーによって半年から数年かけて徐々に薄くなっていくことが多いのですが、受けたダメージの状況によっては消えずに残ってしまう場合もあります。

・対策

必要以上に炎症部位を触ったり掻いたりすると、炎症が繰り返され色素沈着のリスクが高まります。また、はっきりとした炎症はなくても、ひじや膝のように衣服の擦れなど慢性的に刺激が加わることで生じる場合もありますので日頃から注意するとよいでしょう。クリニックでは、外用薬、内服薬、ピーリング治療、導入治療、レーザートーニングなどで治療を行います。

 

実際には種類の異なるシミを併発しているケースがほとんどです。シミを取りたい人は、自分でできる対策をしっかりと行うとともに、美容皮膚科でしっかりとシミを見極めてもらい、症状にあった治療を受けることをお勧めします。

 

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シミを取る方法
 

自力では難しいシミを取る効果があるといわれている化粧品も多数ありますが、できてしまったシミを自分で消すのは、実際かなり難しいでしょう。
きれいにシミを取るためには、美容皮膚科での治療が最も効果的です。美容皮膚科の治療には以下のようなものが挙げられます。

 

【1】外用薬でシミを薄くする

シミを取るために使用される薬として有名なのが「ハイドロキノン」です。ハイドロキノンは「肌の漂白剤」とも呼ばれる強い美白効果を持つ薬で、メラニンを作り出すメラノサイトの数を減らす作用があります。シミを薄くする効果と、シミを予防する効果の両方が期待できます。
さらに、ハイドロキノンとともに「レチノイン酸」という薬が多く使われます。レチノイン酸は肌のターンオーバーを促進する働きを持っており、メラニンの排出を促進させるため、ハイドロキノンと併用すると美白効果がさらに高まります。治療を続けていると、しぶといシミも薄くしていくことができるでしょう。
ただし、ハイドロキノンとレチノイン酸の2つの薬は作用が強いため、必ず医師の指示に従って使用するようにしてください。

まずは、自宅ケアでシミ治療をはじめたい方におすすめです。また、より早くシミを改善したい人は、クリニックでの治療と併用することで、より高い改善効果が得られます。

 

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【2】内服薬でシミを薄くする

体の内側からのケアとして内服薬をうまく取り入れることで、シミを薄くする効果が期待できます。美容皮膚科で処方されるシミ内服薬はいくつかの種類があるのですが、ここではシミ内服薬に配合されている代表的な成分をご紹介します。

・ビタミンC

ビタミンCはシミの予防、改善、美白に欠かせない成分です。シミの原因であるメラニン色素の生成抑制作用と、すでにあるメラニン色素の排出促進作用があります。
紫外線を浴びる機会が多い方はもちろんですが、ビタミンCはたばこやストレスで破壊されてしまうため、喫煙する方、ストレスの多い方にもお勧めします。

・L-システイン

アミノ酸の一種で、皮膚の代謝に関与します。メラニン色素の生成抑制作用と、肌の代謝促進作用があります。

・ビタミンE

ビタミンEは強い抗酸化作用があります。末梢の血行を促進して、酸素や栄養素をスムーズに運ぶことで肌の新陳代謝を整えます。ビタミンCのはたらきを助ける効果もあります。

・トラネキサム酸

シミの原因となるメラニン色素を生成する細胞であるメラノサイトを活性化するプラスミンという物質の働きを抑えることにより、過剰なメラニン産生を防ぎます。抗アレルギー作用、抗炎症作用もあります。

 

いずれの成分も、シミを薄くする効果が期待できるとともに、クリニックでのシミ治療の効果をさらに高めたり、新たなシミの発生を予防する効果があります。ドラッグストアで購入できる美白医薬品もありますが、服用にあたって注意が必要なお薬もありますので、美容皮膚科医の診断のもと自分に合った内服薬を使用されることをお勧めします。
 

【3】シミ取りフォトフェイシャル

フォトフェイシャル」は、肌に光を当てることでシミを改善する治療法です。フォトフェイシャル治療に用いられるのは「IPL(Intense Pulse Light)」と呼ばれるカメラのフラッシュのような光で、この光が肌に沈着したメラニンにダメージを与え、メラニンを浮き上がらせてくれます。その後皮膚の代謝によってメラニンが剥がれ落ち、徐々にシミが薄くなっていくのです。何度か施術を行えば、きれいに気になるシミを取ることができます。
また、痛みやダウンタイムがなく、施術時間が短い点も魅力的です。さらに、フォトフェイシャルは、くすみの改善、顔全体のトーンアップなどの美白効果、毛穴の開きや小じわ、肌のハリと弾力アップにも効果的ですので、施術を行うと肌質全体を改善することができるでしょう。

 

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【4】シミ取りレーザー

シミを取るためには、美容皮膚科での「レーザー治療」も効果的です。レーザー光が肌の黒い色素に反応して熱を放出し、メラニンを破壊します。これによって、シミを取ることができるのです。ただし、レーザーは即効性の高い施術である分、多少の痛みとダウンタイム、術後テープ保護をする必要があります。施術後しばらくするとかさぶたができ、これが剥がれるとシミも薄くなっていきます。
またシミを取るためのレーザーには「Qスイッチルビーレーザー」や「ピコレーザー」、「炭酸ガスレーザー」などいくつかの種類があることや、肝斑を併発している部位のシミには、レーザーを照射することができないということもありますので、医師に相談して適切なものを選んでもらいましょう。

 

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【美容皮膚科で行うシミ取りの効果】

美容皮膚科での治療は保険が適用されない自費診療のため、ややコストはかかりますが、その分きれいにしぶといシミを取るなど、化粧品やサプリメントでは得られない高い効果を期待できます。また、美容皮膚科の治療は即効性がありますので、長い目で見れば、高い化粧品やサプリメントを長期間使い続けるよりもお得だといえるでしょう。

シミは種類により治療方法が異なるうえ、種類の異なるシミを併発している方がほとんどです。シミの種類や症状にあった治療をすることが必要です。

 

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自分で出来るシミ予防
 

セルフケアではシミを取ることができませんが、シミの予防なら十分可能です。
一番大事な紫外線対策に加えて、自宅で行う毎日のスキンケアやバランスのとれた食事、生活習慣の見直しで、メラニンの過剰生成や蓄積を防ぎシミを予防することができます。

若いうちから早めの対策を行うことによって、シミの出現や悪化を抑えることができるだけでなく、加齢による肌老化の進行を遅らせる効果も得られます。日常の生活に取り入れやすいおすすめのシミ予防をご紹介します。

 

【1】 「紫外線対策」でシミ予防

新たなシミをつくらないために一番行ってほしいのが紫外線対策です。紫外線は夏以外の季節や曇りや雨の日や、室内にもガラスを通して降り注いでいます。夏の晴れた日以外はついつい油断してしまいがちですが、紫外線対策は1年を通して室内にいる日も行いましょう。
年間通して日焼け止めも必ず塗布し、紫外線から肌をしっかりと守りましょう。さらに、汗をかいたときは日焼け止めが落ちてしまいますので、適度に塗り直すことも必要です。

外出時は、UVカット効果のあるファンデーションやメイクの上から使用できるスプレータイプの日焼け止めを使用すると便利です。日常生活ではSPF35程度、ただし夏はSPF50がおすすめ。海やバーベキューなどのレジャー時は、SPF50かつ、汗や水に強いウォータープルーフタイプなどを使い分けましょう。
さらに、しわやたるみなどの光老化を予防したい人は、PA値の高いものを選んでください。少しくらい大丈夫、と思ってしまいがちですが、いつの間にか紫外線ダメージが積み重なり、なかなか取ることのできないシミが発生してしまうことも。シミのない肌を作るためには、徹底した紫外線対策が重要です。

 

【2】 「保湿・保護ケア」でシミ予防

シミの予防には、紫外線対策とあわせて保湿も非常に大切です。肌が乾燥することで、肌のバリア機能は低下します。バリア機能が低下すると、紫外線によるダメージを受けやすくなり、またターンオーバーも乱れてしまうためメラニン色素を含んだ角質が肌に停滞しやすくなってしまいます。
普段のスキンケアでしっかりと保湿をおこない肌にうるおいを保つことがシミ予防につながりますますので、保湿ケアは是非実践していきましょう。

保湿アイテムを選ぶときは、ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドなどの保湿成分に加え、先ほどご紹介した美白成分も配合されている商品が特におすすめです。1度で保湿と美白の2つの効果を得ることができます。
化粧水、乳液、クリームなど保湿・保護アイテムを美白効果のあるもので揃えると、より高いシミ予防効果が期待できるでしょう。保湿ケアは毎日たっぷりと使用する方がおすすめです。美白&保湿スキンケアは毎日続けることが大切ですので、無理なく使い続けられるものを選ぶと良いでしょう。

 

【3】「美白ケア」でシミ予防

シミ予防のためにぜひ活用したいのが、美白成分が配合されている美白化粧品です。
美白成分は、メラニン生成のどのポイントに対して効果があるのかによって分けることができます。まず、メラニンが生成される前の段階で力を発揮する成分としては、「トラネキサム酸」「アルブチン」「コウジ酸」などが挙げられます。炎症抑制の作用がある「トラネキサム酸」は、メラニン生成を刺激するシグナル伝達を抑制するとともに、作られたメラニンが表皮細胞へ移動するのを防ぎシミを予防します。「アルブチン」「コウジ酸」は、チロシナーゼの酵素活性を阻害することなどでメラニン生成を抑制します。

メラニンが生成される前と後、両方の段階で力を発揮するのは「ビタミンC誘導体」です。チロシナーゼの酵素活性を阻害しメラニン生成を抑制するだけでなく、すでに生じてしまったメラニン自体を薄く還元する効果があり、クリニックでの治療でもよく使われる成分です。

自宅ケアに取り入れやすい美白化粧品ですが、化粧品だけで出来てしまったシミが取れることはありません。美白アイテムは、シミができてから慌てて使うのではなく普段から使い続けることでシミ予防に役立てましょう。
また、クリニックでしか処方できない美白ケアアイテムもありますので、しっかりとシミ対策をしたい方は美容皮膚科に相談することをお勧めします。

 

【4】 「角質ケア」でシミ予防

過剰生成されたメラニン色素を肌に蓄積させず体外へスムーズに排出させるには、肌のターンオーバーを整えることが必要です。
角質ケアを習慣化することで、肌の代謝を整えターンオーバーの乱れを防ぐことができますので、シミ予防されたい方には角質ケアもおすすめです。
ただし、角質ケアをスキンケアに取り入れる場合は、アイテム選びに注意が必要です。ゴマージュやスクラブなどは、肌に余計な摩擦を与え刺激となってしまうことがあります。刺激はメラノサイト活性のきっかけになりますので、肌に塗るだけの角質化粧水など余計な摩擦を与えない角質ケア製品を使用するとよいでしょう。

 

【5】 刺激の少ないスキンケア商品の使用でシミ予防

シミは肌の炎症が原因で発生することもあるため、なるべく肌への負担が少ない化粧品を選ぶと良いでしょう。敏感肌の方や、ニキビができやすい肌質の方は特に注意してください。
さらに、メイクを塗るときも落とすときも、肌に刺激を与えず丁寧に触れることが大切です。そうすることで、シミの原因となる炎症が起こりにくくなるだけでなく、肌が健康な状態に保たれますので、紫外線などのダメージにも強くなります。

 

【6】「食事の見直し」でシミ予防

紫外線を浴びて発生する活性酸素はシミを招く要素です。活性酸素を抑えるのには抗酸化成分が有効です。ビタミンCやリコピン、ポリフェノールなどを含む食品を積極的にバランスよく摂取しましょう。
ただし、ビタミンCが多く含まれるグレープフルーツなど柑橘系の果物には、高毒性物質ソラレンも含有しているため、紫外線を吸収しやすいという反面もあります。柑橘系フルーツは朝食べるのを避ける、ビタミンCはサプリメントで補うなどの工夫が大切です。
また、肌の新陳代謝をよくしてシミの排出を促したり、バリア機能を維持したりするために役立つたんぱく質とアミノ酸の摂取も心がけましょう。

 

【7】「タバコをやめて」シミ予防

喫煙は血行を悪くするため、皮膚の新陳代謝を鈍らせターンオーバーを乱します。ターンオーバーが乱れるとメラニン色素の排泄がうまくいかずシミが沈着しやすくなります。
また、たばこに含まれるニコチンはビタミンCの吸収を妨げ、煙の一部は体内のビタミンCを破壊すると言われています。ビタミンCには、メラニン生成を抑制する働きに加え、すでに生じてしまったメラニン色素を薄くする働きもあり、シミ予防には欠かせない成分です。喫煙習慣は慢性的なビタミンC不足に陥るリスクを招きますので、シミを予防したい方にとって喫煙は見直すべき習慣といえます。

 

【8】「生活習慣の見直し」でシミ予防

スキンケアや食生活での予防ケアに加え、美肌をつくる生活習慣のプラスを。日々受ける紫外線ダメージや疲労を回復するためには、入浴や睡眠などの生活習慣の見直しが必要です。
入浴は、血行を促進させて、栄養素を体の隅々まで行き渡らせたり、疲労回復やリラックス効果があります。睡眠の質を上げるためにも効果的なため、なるべく毎日湯船につかるようにしましょう。入浴時のポイントは、40℃前後のぬるま湯に20~30分浸かる、就寝1時間前~2時間前に入浴をすることです。また、「美肌は夜つくられる」と言われるよう、睡眠と肌は大きく関わっています。睡眠中に分泌される成長ホルモンは、新陳代謝を促し日中受けた紫外線ダメージを修復するとともに、バリア機能も高めます。お風呂上りにストレッチをする、入眠前の1時間はスマホを使用しないなどを実行し、眠りの質を高めましょう。

 

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まとめ
 

シミは、メラノサイトが活性化しメラニンが過剰生成されることで発生する症状です。メラノサイトは紫外線のほかストレスや炎症、喫煙などをきっかけに活性化することもあり、一度シミとして残ってしまうと、セルフケアではなかなか取ることができません。ただし、美容皮膚科でフォトフェイシャルやシミ取りレーザーなどの専門治療を受ければ、きれいにシミを取ることができるでしょう。即効性も高く、短期間で高い効果を期待できます。

しかし、シミが発症してから対応するのではなく、日常生活でシミ予防をすることがとても大切です。紫外線対策を徹底したり、スキンケアを見直すことで、かなり予防することができます。まだシミの自覚症状が出ていなくても、早めに予防を始めておきましょう。

 

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